勤務していたセンターに、初めてAOKワープロが導入されたのは1990年頃だったと記 憶している。しかし当初は台数も少なく、専ら若い職員が競って利用しており、とても老兵 の出る幕ではなかった。やがて台数も増え、業務上の必要性もあり、私が初めてそのワ ープロを使って文章を書いたのが1992年の秋。1993年にはとうとうAOKに飽き足ら ず、また必要にも迫られ自分でNECのノート型パソコンを購入し、いろいろな方から指導 を得ながら、MS−DOSと『一太郎』と言うワープロ・ソフトを使って職場の時間的制約か らも解放され文書作成が自由に出来るようになった。 1995年: 縁あって日本IBMの『ホームページ・リーダー』の開発モニターに選ばれ、東 京本社での研修会において初めてインターネットを通じて朝日新聞を読み、メールの交換 を経験した時の感慨は筆舌に尽くしがたいほど大きいものがある。 翌年の秋に日本IBMによって開発・販売された音声ブラウザ、『ホームページ・リーダー』 との出会いは、私に計り知れない程の大きなカルチャー・ショックを与え、それ以降の生活 に画期的な変質をもたらしたのは事実です。 1997年: 日本IBM主催の「情報バリアフリー・フォーラム97」に朝日新聞社やYahoo の方々と共にパネラーの一人として参加。緊張度100パーセント。 翌98年: 東京有楽町の国際フォーラムを会場として行われた 「情報バリアフリー・フォ ーラム98」において基調講演を行う。 1998年: 己の経験から、パソコンが視覚障害者の生活にどれ程有益な役割を果たす もであるかを知り、こうしたパソコンの有用性や利便性、楽しみや喜びを同じ障害を持つ 方々へ啓蒙し、一人でも多くの視覚障害者に活用してもらい、生活の質的向上を味わって 欲しい一点から、福岡市とその周辺に在住の視覚障害者を対象とするボランティア・グル ープ、『パソボラさーくる虹』を設立、現在その代表を務めている。 2002年10月の時点で会員数はサポーターとユーザーを併せて150名を越しておりま す。 また、2001年度の訪問サポート活動も376件を数えるまでに成長しました。 |
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