業務上の必要性から初めてパソコンに接したのが1993年の春。 いろいろなソフトの開発の中にあって、1997年秋に日本IBMによって開発・発売された音声ブラウザ、 「ホームページ・リーダー」との出会いは、私に計り知れない程実に大きなCulture Shockを与え、 それ以降の生活に画期的な変質をもたらしました。 インターネットを通じて全盲の私が、好きな時間に、興味ある情報を、リアルタイムに、しかも他人の手を 借りる事なくアクティブに、そして自宅に居ながらにして自力で選択した情報とアクセス出来るようになった事に 依り、従前では考えもつかない程、日々の生活に充実感を味わっております。 現在私は朝日新聞のサイトからコラムの「天声人語」を読む事、趣味の歴史や俳句に関するサイトへアクセスする 事、それらに関連したものを初め30種にも余るメール・マガジンを購読する事、 また幾つかのメーリング・リストを通じて情報の交換をする事が日々の日課であり,何よりの楽しみです。 | |
こうしたパソコンの有用性と利便性、楽しみと喜びを同じ障害を持つ一人でも多くの視覚障害者に享受してもらう
べく,1998年の秋には福岡市とその周辺の方々を対象としたパソコンのボランティア・サークルを結成し
現在積極的な活動を勧めている処です。 この活動を推進する事は言うまでもなく、今後は全国の多くのボランティア・サークルとネットワークを構築し, ボランティア活動の効率化を図る一方、視覚障害者のパソコン環境の改善を図る事をこれからのライフ・ワークに したいと思っております。
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『パソボラさーくる虹』は、パソコンの指導を通じ、視覚障害者の情報バリアフリーを支援すると共に、
社会参加と自立の促進に寄与する事を目的にしたボランティアサークルです。 パソコンを通じて味わった感動を、一人でも多くの視覚障害者の方に伝えたいとの私の熱意に賛同した ライオンズクラブの方々などから、個人的に出た援助金(100万円)などを基に、1998年に地元福岡で発足 の運びとなり、現在も代表の重責を担っております。 2002年10月の時点で会員数はサポーターとユーザーを併せて150名を越しており、昨年度(H13年度)の訪問サポート活動数も 376件を数えるまでに成長致しました。 実際に活動していただいているサポーターの方はもちろん、あちこちで講演などに呼んでいただいたり、 テレビやラジオの取材で、私の声に耳を傾けてくださったみなさんのおかげと感謝しております。 今後とも パソボラさーくる虹とともによろしくお願い申し上げます。
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