ショートカットについて

「ショートカット」とは「近道」と言う意味で、ショートカットを作る(置く)と、少ないキー操作で素早く操作ができます。
本来のファイルやフォルダの分身を作る事により、比較的よく使うファイルを スタートメニューやデスクトップなどに置き
ファイルやフォルダ本体に直接触れること無く、直ぐに使える便利な方法です。

ワードパットを例に取って説明しましょう

『ワードパット』本体は

[C] ドライブの
[Program Files] と言うフォルダの中の
[Accessories] と言うフォルダの中の
[WORDPAD.EXE]です

この道筋をWindowsでは次の様に記載します

“C:\Program Files\Accessories\WORDPAD.EXE”
読み方としては、
(C コロン エンマーク Program Files エンマーク Accessories エンマーク WORDPAD.E X E)

つまり、[WORDPAD.EXE]というファイルは
「マイコンピュータ」から[C]ドライブを選び、[Program Files]と言うフォルダの中の
[Accessories]と言うフォルダの中の[WORDPAD.EXE]と言う実行ファイルを選んで
<Enterキー>を押す事により、やっと ワードパットを起動する事ができる訳です。
このように、[WORDPAD.EXE]と言うファイルへ行くまでに幾つもの手順を踏まなければなりません。
しかし、ワードパットを起動させる場合 このソフトの実行ファイルである
[WORDPAD.EXE]のショートカットをスタートメニューに登録しておけば、それを選んで
<Enterキー>を押すだけで、ワードパットを起動することができる訳で、わざわざ深い階層まで辿る必要はありません。
ショートカットは、消去してもその本体には影響がありませんので、操作上の手早さもさることながら
危険防止の上からもパソコン操作上 有効な手段と言えます。

ショートカットを作成する。

次に上の例に挙げた ワードパットのショートカットを作成する方法について解説しましょう。

  1. デスクトップやスタートメニューの「マイコンピュータ」を<Enterキー> で開きます。
  2. <上下の矢印キー>で[C:]ドライブを選択し、を押してその中に入ります。
  3. <上下の矢印キー>で [Program Files]と言うフォルダを選択し <Enterキー>を押して その中へ入ります 。
  4. 更に<上下の矢印キー>で[Accessories]と言うフォルダを選んで<Enterキー>を押して中に入ります 。
  5. <上下の矢印キー>で[WORDPAD.EXE]と言う実行ファイルまで移動します。
  6. ここで、単に<アプリケーションキー>を押すか、または <Shiftキー>を押しながら <F10のキー>を押して コンテキストメニューを表示させます。
  7. <上下の矢印キー>で「ショートカットの作成」を選択して、<Enterキー>を押します。

以上で[Accessories]と言うフォルダの最下段に[WORDPAD.EXE へのショートカット]と言う名前の ショートカット・ファイルが作成されます。

スタートメニューへの登録。

次に上で作成した[WORDPAD.EXE]のショートカットをスタートメニューへ登録する方法について その手順を示します。

  1. 上記の 手順6 で作成した[WORDPAD.EXE へのショートカット]と言うファイルを<Ctrlキー>を押しながら <Cのキー>か、<ALTキー>でメニューバーの編集から<下矢印キー>で コピーを選択してクリップボードにコピーします。
  2. 「マイコンピュータ」を起動し、<上下の矢印キー>で「C」ドライブを選択して<Enterキー>を押して、中へ入ります。
  3. <上下の矢印キー>で「Windows」フォルダへ移動し<Enterキー>を押して、このフォルダを開いて中に入ります。
  4. 更に<上下の矢印キー>で「スタートメニュー」と言うフォルダを選択し<Enterキー>を押して、そのフォルダを拓いて中へ入ります。 ここに表示されている項目が私共がいつも利用しているスタートメニューの中味なのです。
  5. 手順1 でクリップボードにコピーしておいた[WORDPAD.EXE へのショートカット]と言うファイルを<Ctrlキー>を押しながら <Vのキー> か、<ALTキー>でメニューバーの編集から<下矢印キー>で 貼り付けを選択して、張り付けて完了です。 後は<Altキー>を押しながら <F4のキー>でウィンドウを閉じてください。
  これで、スタートメニューに「WORDPAD.EXE へのショートカット」が登録されているはずです。

ショートカットの正体。

それではショートカットの正体を眺めておきましょう。

  1. 何でもよいので、作成した「ショートカット」を マイコンピューターの中で選択します。
  2. <Altキー>を押してメニューを表示させ<上下の矢印キー>で「プロパティ」を選択し
    <Enterキー>を押すと、[ダイアログボックス]が表示されます。
    (参考)<Altキー>を押しながら <Enterキー>を押すと、直接「ダイアログボックス」画面が表示されます。
  3. 「ショートカットのタブ」の中から <Tabキー>で移動すると、最初に「リンク先」という項目があります。
    ここに書かれている内容がそのファイルやフォルダの本体が保存されているパスと言う場所です。

上記の ワードパッドの例では

“C:\Program Files\Accessories\WORDPAD.EXE”

と記載されているはずです。
ショートカット・ファイルを作動させると、リンク先のファイル本体へ命令が行き本体を動かすことになるわけです。
したがって、ショートカットとは実体のない 単にリンクを表示しただけのファイルやフォルダと言うことです。
(注意) 本体のファイルやフォルダを他の場所へ移動したりしますと、ショートカットが作動しなくなります。
その際は、改めてショートカットを作る必要があります。

補足.先頭、末尾へのジャンプについて。

マイコンピュータでドライブ内やフォルダ内の項目の先頭へジャンプする場合は<Homeキー>、末尾へジャンプする場合は<Endキー>を押します。

なお、文書作成中では、<Homeキー>を押せば 行の先頭に、<Endキー>を押せば行末にジャンプすることが出来、<Ctrlキー>を押しながら<Homeキー>を押すことにより文の先頭へ、<Ctrlキー>を押しながら<Endキー>を押すことにより文末へジャンプすることが出来ます。


次は、第四部に入ります。

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